FXの建値とは何かを初心者向けに解説。建値決済・建値撤退の意味や損切りとの違い、ストップロスを建値に移動するメリット・デメリット、適切なタイミング、平均建値の計算方法や損益分岐点との違いまでわかりやすく紹介します。
[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
※便利なページ内検索の方法はこちら ⇒ ページ内検索の方法

FXについて勉強していると、「建値(たてね)」という言葉を目にすることがあります。
「FXの建値って何?」
「建値決済と損切りは何が違う?」
「建値にストップロスを移動するメリットは?」
と疑問に思う初心者も多いでしょう。
結論として、FXの建値とは、ポジションを新しく建てたときの約定価格のことです。
FXでは建値でポジションを決済することを「建値決済」、損失を抑えるために建値付近で取引を終了することを「建値撤退」と呼ぶことがあります。
また、含み益が発生した後に損切り注文を建値まで移動させる手法もあります。
ここでは、FXの建値の意味や建値決済・建値撤退の仕組み、メリット・デメリット、建値にストップロスを移動するタイミングについて初心者向けにわかりやすく解説します。
FXの建値とは、買いポジションや売りポジションを新しく保有したときの約定価格を意味します。
例えば米ドル/円を150.000円で買った場合、建値は150.000円です。
反対に米ドル/円を150.000円で売った場合も、建値は150.000円となります。
FXでは、現在の為替レートと建値を比較することで、保有しているポジションの含み益や含み損を把握できます。
例えば買いポジションの場合、
現在価格が建値より高い:含み益になりやすい
現在価格が建値より低い:含み損になりやすい
という関係になります。
ただし、実際の損益は買値と売値の違いやスプレッド、スワップポイントなどの影響を受けます。
FXでは「建値」と「エントリー価格」は、ほぼ同じ意味で使われます。
エントリー価格とは、買い注文や売り注文が成立したときの価格です。
例えば米ドル/円を150.000円で買った場合、
建値:150.000円
エントリー価格:150.000円
となります。
ただし、複数のポジションを保有している場合や、同じ方向に追加注文した場合は、平均建値という考え方もあります。
平均建値については後ほど解説します。
建値決済とは、ポジションを建てた価格と同じ価格で決済することです。
例えば米ドル/円を150.000円で買い、その後150.500円まで上昇したとします。
しかし、そこから相場が下落して150.000円まで戻ってきたため、ポジションを決済した場合は建値決済となります。
この場合、単純な為替差損益はゼロです。
ただし、実際にはスワップポイントや取引手数料などの影響によって、最終的な損益が完全にゼロになるとは限りません。
また、建値決済という言葉は、厳密に同じ価格ではなく、建値付近で決済する場合にも使われることがあります。
建値撤退とは、大きな損失を避けるため、建値付近でポジションを決済して取引を終了することです。
例えば米ドル/円を150.000円で買い、150.500円まで上昇したとします。
その後、相場の上昇が続かず、150.000円付近まで下落したため決済した場合は、建値撤退と呼ばれます。
建値撤退の目的は、大きな損失を回避することです。
ただし、建値撤退を繰り返すと、利益を伸ばせる場面でも早く決済してしまう可能性があります。
建値決済と損切りは、どちらもポジションを決済する行為ですが、目的や損益が異なります。
建値決済
基本的にエントリーした価格と同じ価格で決済し、為替差損益をほぼゼロにする方法です。
損切り
損失が一定の水準に達したときにポジションを決済し、それ以上の損失拡大を防ごうとする方法です。
例えば米ドル/円を150.000円で買った場合、
150.000円で決済:建値決済
149.500円で決済:損切り
150.500円で決済:利益確定
となります。
ただし、実際の取引ではスプレッドや約定価格のズレなどによって損益が変わる場合があります。
FXでは、含み益が発生した後にストップロス(損切り注文)を建値まで移動する手法があります。
例えば米ドル/円を150.000円で買ったとします。
最初は149.500円に損切り注文を設定していたものの、その後151.000円まで上昇したとします。
そこで損切り注文を150.000円まで引き上げることで、相場が反転して下落した場合に建値付近で決済されるようにします。
この方法は、含み益が発生した後に損失リスクを抑えるための手法として利用されます。
ただし、ストップロスを建値に移動しても、必ずその価格で約定するとは限りません。
相場が急変した場合は、スリッページによって不利な価格で決済される可能性があります。
建値決済には、いくつかのメリットがあります。
大きな損失を避けやすい
建値付近で決済することで、為替差損を小さく抑えられる可能性があります。
精神的な負担を軽減しやすい
損失を大きくしたくないという不安を抑えながら、ポジションを管理できる場合があります。
利益が出た後のリスクを抑えられる
含み益が発生した後にストップロスを建値へ移動することで、相場が反転した際の損失を抑えられる可能性があります。
ただし、建値決済にはデメリットもあるため、常に最適な方法とは限りません。
建値決済の主なデメリットは、利益を伸ばせる場面でも早く決済してしまう可能性があることです。
例えば米ドル/円を150.000円で買い、150.500円まで上昇したとします。
そこで損切り注文を150.000円まで移動したものの、一時的に150.000円まで下落して決済されたとします。
その後、再び上昇して152.000円まで到達する場合もあります。
このように、建値へストップロスを移動するタイミングが早すぎると、一時的な値動きでポジションが決済されてしまうことがあります。
また、建値決済を繰り返すと、スプレッドや取引手数料などのコストが積み重なる可能性もあります。
建値にストップロスを移動するタイミングに、すべてのトレーダーに共通する正解はありません。
ただし、判断する際の目安として、次のような方法があります。
一定の含み益が発生したとき
例えば最初に設定した損切り幅と同じ値幅の含み益が発生した場合に、ストップロスを建値へ移動する方法があります。
重要な価格帯を突破したとき
レジスタンスラインを上抜けるなど、相場が想定した方向へ進んだと判断できる場合に建値へ移動する方法です。
相場の方向性が変わりそうなとき
上昇の勢いが弱まるなど、相場の状況が変化した場合に建値撤退を検討することがあります。
ただし、いずれの方法でも利益が保証されるわけではありません。
建値移動は損失リスクを抑える方法ですが、早すぎる移動には注意が必要です。
FXでは、相場が一方向に動き続けるとは限りません。
上昇トレンドの途中でも、一時的な下落が発生することがあります。
例えば買いポジションを保有している場合、少し含み益が出ただけでストップロスを建値に移動すると、一時的な下落によって決済される可能性があります。
そのため、建値移動のタイミングは、相場の値動きやボラティリティを考慮して判断することが重要です。
建値決済を繰り返すこと自体が悪いわけではありません。
しかし、建値決済ばかりになると、利益を伸ばす機会を逃す可能性があります。
例えば10回の取引で、
6回が建値決済
2回が利益確定
2回が損切り
だったとします。
この場合、建値決済の回数が多くても、利益確定と損切りの金額によって最終的な損益は変わります。
また、建値決済でも取引コストが発生する場合があります。
そのため、建値決済の回数だけで取引成績を判断するのではなく、最終的な利益と損失のバランスを確認することが大切です。
FXでは、同じ通貨ペアで複数のポジションを保有する場合があります。
このとき使われるのが「平均建値」という考え方です。
平均建値とは、複数のポジションの約定価格を取引数量で加重平均した価格です。
例えば米ドル/円を、
150円で1万通貨買う
152円で1万通貨買う
という取引をした場合、平均建値は151円になります。
計算式は、
(150円×1万通貨+152円×1万通貨)÷2万通貨=151円
です。
なお、取引数量が異なる場合は、それぞれの数量を考慮して計算する必要があります。
また、平均建値はポジションの保有状況を把握するための目安であり、実際の損益には取引コストなども影響します。
建値と損益分岐点は似ていますが、厳密には意味が異なります。
建値
ポジションを建てたときの約定価格です。
損益分岐点
取引コストなどを含めて、損益がゼロになる価格です。
例えば米ドル/円を150.000円で買った場合、建値は150.000円です。
しかし、別途取引手数料やマイナススワップが発生している場合は、150.000円で決済しても最終的な損益がマイナスになることがあります。
そのため、実際に損益をゼロにするには、建値より有利な価格で決済する必要がある場合があります。
建値決済と似た考え方として、トレーリングストップがあります。
トレーリングストップとは、相場が有利な方向へ動いたときに、一定のルールに従って損切り注文の価格を追従させる方法です。
例えば買いポジションの場合、価格が上昇するにつれてストップロスを引き上げます。
一方、建値移動はストップロスを建値付近まで移動させる方法です。
つまり、
建値移動:ストップロスを建値付近に変更する
トレーリングストップ:有利な値動きに応じてストップロスを追従させる
という違いがあります。
トレーリングストップでは、条件によって建値を超えて利益を確保する水準までストップロスが移動する場合もあります。
FX初心者にとって、建値決済は損失リスクを抑えるための選択肢の一つです。
ただし、すべての取引で建値決済を目指す必要はありません。
例えば、少し含み益が出ただけで毎回ストップロスを建値へ移動すると、通常の値動きで決済される回数が増える可能性があります。
そのため、初心者はまず、
エントリーする理由
最初の損切り価格
利益確定の目標
建値移動を行う条件
を事前に決めておくことが大切です。
建値決済は損失を避けるための万能な方法ではなく、取引ルールの一つとして考えることが重要です。
FXで建値決済や建値移動を利用するときは、次の点に注意しましょう。
建値はポジションを建てたときの約定価格
建値決済でも取引コストによって損失が発生する場合がある
ストップロスを建値へ移動しても約定価格は保証されない
建値移動が早すぎると利益を伸ばす機会を逃す
相場のボラティリティを考慮する
建値決済の回数だけで取引成績を判断しない
事前に建値移動の条件を決めておく
特に注意したいのが、含み益が少し出た段階で焦って建値へストップロスを移動することです。
相場には一時的な押し目や戻りがあるため、建値移動が早すぎると想定した方向に動く前に決済される可能性があります。
FXの建値について整理すると、次の通りです。
建値とはポジションを建てたときの約定価格
エントリー価格とほぼ同じ意味で使われる
建値決済とは建値と同じ価格で決済すること
建値撤退とは建値付近で取引を終了すること
建値にストップロスを移動すると損失リスクを抑えられる場合がある
建値移動が早すぎると利益を伸ばす機会を逃す可能性がある
複数のポジションでは平均建値を計算することがある
建値と損益分岐点は必ずしも同じではない
スリッページによって建値で約定しない場合がある
FXの建値とは、買いポジションや売りポジションを新しく建てたときの約定価格のことです。
建値決済や建値撤退は、相場が予想と異なる動きをした場合に損失を抑えるための方法として利用されます。
ただし、建値にストップロスを移動すれば必ず損失を防げるわけではなく、利益を伸ばす機会を逃す可能性もあります。
FX初心者は建値の意味を理解し、損切りや利益確定のルールと組み合わせながら、自分の取引スタイルに合ったポジション管理を心がけることが大切です。
FXやるなら海外FXの「XM」がおすすめ。
XMは口座開設ボーナスのみでも取引できるので0円から始められます。

佐々木貴之、40代。
地方の大学を卒業後、20代後半にFXを開始。30代中盤より、海外FXの魅力に目覚め、その道を追求。